†赤髪の冒険者ジーク外伝†~誓いの日~


「わぁ、シールズ!これはまだ未完成だし…そんなに見られると恥ずかしいよ!」

デニスは、真っ赤な顔で言いながらあたふたとカンバスを脇に片付けた。


「なんだ…おかしな事を言うのだな。デニスの絵は途中であっても上手いに変わりは無い。恥ずかしがる必要などあるものか。」

「あはは、ありがとう。それよりシールズ、君は…見たところ水浴かな?」

シールズの、生真面目な言葉にデニスは苦笑しながらなんとか話題を変えようと彼に尋ねた。


「ああ、稽古で汗をかいたからサッパリしに来たのさ。創作の邪魔になるかもしれないが…少しだけいいかな?」

「うん。僕はちっとも構いやしないよ。」

「ありがとう。」

シールズはデニスに微笑み、衣類を脱ぐと泉へ駆けてゆきザブンと水中へ飛び込んだ。

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