忘れないよ…
「じゃあ、帰ろうかあ〜」
春香は、自分のバッグを持って教室のドアの前に立っている。
「うん♪」
じゃあね、剣ちゃん♪
サッカーをしている、剣ちゃんに心の中で伝えた。
そして、春香のところに行って、一緒に帰った。
あっ!!好きな人ができたって、春香に伝えなきゃいけない。
「春香〜、うち好きな人できた。」
春香がこっちを向いて、ニヤっと笑った。
「藤西でしょ?」
えっ?何で、わかったんだろう…。
あれから、剣ちゃんの話しは、あまりしていないのに…
焦っている私を見て、春香が言った。
「だって、さっき教室出る前サッカー部見てたでしょ?」
細かいとこまで、見てるなあ。
逆に鋭いし…。
「うん…それで、剣ちゃんってわかったの?」
春香は、ニヤニヤしながら言う。
「うん♪」
感が鋭い…