忘れないよ…




どうしよう…。




でも、もう少しで授業だし…起こしたほうがいいよね…。



そう思いながら、剣ちゃんの顔を、痛くない程度に叩いて起こしていた…。




「剣ちゃん、授業始まるよ!!」





すると、剣ちゃんの目が開き私を、見てびっくりしていた。



「わ!!っ…びっくりしたあ〜。」





体を勢いよく起き上がらせ、私の隣に座った。



「つか…まだ、授業とうぶん始まらないじゃん」





少し、不機嫌な顔をしている。





だって…今伝えたくて…。




私の気持ちを、今ここで…。








「…ごめん」





けど最初は、起こしたことをあやまった。


剣ちゃんは、不機嫌な顔から、また、あの笑顔になった。



「いいよ!!別に気にすんな。」





優しい…。







「ありがとう。…つか、剣ちゃんに…言いたい事があるん…だけど…」




うわ〜、緊張してきたよ…。




本当に、心臓が破裂しそう。




「ん?何?」




剣ちゃんが笑顔で、聞いてくる。




うっ…こんな時に、その笑顔は…。




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