ミラーボールセブン
意味のない会話って後先考えずにぽんぽん出てくる。

ブリ男は喉がかわいたと、飲みかけのコーヒーに目を向けて数秒停止した。

「いただきま〜す!」

ゴキュッ。

ん?ちょっと待って?

あんた今、何飲んだ?

「ちょっと、ブリ男!あんた今わざとに良太の飲みかけのコーヒー飲んだでしょ!?」

「やだぁ〜。何の事?言い掛かりはやめていただけまっすぅ〜?」

「見てたわよ!あんた数秒停止して飲んでた!早くその手のペットボトル渡しなさいよ!」

「なっ!意外に見てるのね…い・や・よ!こんなご馳走滅多にないんだから!」

あたしの彼氏の唇が!

間接だけど奪われてしまった。



.
< 23 / 31 >

この作品をシェア

pagetop