【短】流れ星に恋をする
「まだあのお花屋さんに行かないの?」
朝から聞こえる親友の声
「うん…だってまだ綺麗に咲いてるし」
お母さんもお花好きだし…ピンクのカスミソウについてはあたし、マニアレベルだからね。
長く綺麗に保つ方法も知ってる。
あたしたちが出逢ったあのお花屋さんの前に行けば、もしかしたらまた逢えるかもしれない。
でも、まだ…行っちゃダメな気がするんだよね。
あたしの気持ちもやっと落ち着いて、恋だと認識した。
もしそれより前に逢っても、意味がないような気がしたの。
でも今のカスミソウが枯れちゃったら、行ってみようかな……って思ってる。