【短】流れ星に恋をする
「あらあなた、また来てくれたのね」


お花屋のおばさんにも、顔を覚えてもらってたみたい。


「あなたは星が綺麗な夜に来るのね」


「星…?」


見上げた空には、綺麗な星たち。




はやる気持ちを抑えて、おばさんにピンクのカスミソウを頼んだ。




彼に逢えるかもしれない…。




今流れ星が流れたら、間違いなく願うよ。




ずーっと考えてたんだから。




彼のこと。




彼の存在




あたしにとって、彼のいない世界はもう考えられない。




あたしの話…聞いてくれますか?
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