【短】流れ星に恋をする
デートの時間はいつも守ってくれる彼が、今日は珍しく遅刻
これからどこに行くかも知らないあたしは、お花屋さんでピンクのカスミソウを買ってしまった。
今でもお気に入りのピンクのカスミソウ。
花言葉の【切なる願い】は、今も昔も変わらない……
ずっと一緒にいられますように。
長い間同じ人を好きになりたいって願いは、叶っちゃったし。
……彼に出逢ったから、ね。
「またカスミソウ?」
彼はきっと花言葉なんて知らない。
いつか、年を取ったら話すつもり。
これは唯一の隠し事♪
それまでずーっとそばにいてよね?
愛してるから。
あたしは涙をためながら頷いた。