【短】流れ星に恋をする







「ママ〜カスミソウここに置くぞ?」


「あ、ダメ。パパ、カスミソウはこっち」


「何で窓際?」


「ピンクのカスミソウと星は仲良しだからよ♪」


「は〜?」





「あ、パパママ!!流れ星だよっ」




「仲良しだから一緒にしてあげるのっ」


「太陽の光が当たったら、カスミソウかわいそうじゃね?」


「大丈夫だから、絶対ここ!!」


「はいはい」




「も〜!!また話聞いてない」




「それにしても今日は星が綺麗だな」


「あの日を思い出さない?」


「星とピンクのカスミソウで思い出さなかったら、逆にすげぇよ」


「うふふ♪」




「仕方ないから、代わりに祈ってあげる」




「そういえば今日じゃなかったか?」


「流星群!?」


「そう、それ」


「え〜!!何お願いしようかな」


「ピンクのカスミソウになれますように…とか?」


「何それ!!ひどーい」




「パパとママがずっと仲良しでいますように」







END




< 49 / 50 >

この作品をシェア

pagetop