雫
旅路
別れ
光の波は海となりこの地上を命で満たした。
…ああ なんと荘厳な、素晴らしい世界だろう…
僕はいまこの世界の一部として、永遠の旅にでる。
…そう、この素晴らしい美しい命の一部となった。なんと喜ばしいことだろう!
波が風に揺れ、大気が廻りはじめた。僕は迷わずそれにのり、掬い上げられるようにして地上から舞い上がった。
世界が小さく小さくなる。
…それでも、この世界の輝きは変わらない
僕の目にはこの世界のすべてが捨て難く、守り抜くべき大切なものに思われた。
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