子育て犬 ムームのため息
「赤ちゃんて、どんな感じかなあ。ムームみたいに可愛いかな?」

さあて。興味ないね。

「今のムームが4キログラムだから、だいたいこんな感じだろ」


って、パパはぼくを抱き上げる。横抱きされたの、初めて。


「いない いない ばあ!」

えっ?なになに!

「赤ちゃんて、こうゆうの、喜ぶんだよね。」


ふぅ~ん。でも、ぼくも好き。なんだか心地よくなっちゃうよ。


「見て見て!ムームの顔。うっとりしちゃって、なんて可愛いんでしょ。」


なんだか、眠くて、パパに抱っこされたまんま、うとうと。


ひなお姉ちゃんは、 「あんた、そんな事して、よく恥ずかしくないわね。赤ちゃんみたいじゃない。」


いいの!ぼく、まだまだ赤ちゃんしてたいのだ。
< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop