[短編] 題名のない出逢い
10話 雪の降る気持ち
「 かわいいですよね。」
女性スタッフさんが、話しかけてきた。
その言葉が、
僕の耳には、入ってこなかった。
うれしかった。
君という存在がわかった事
そして
笑顔の君がいたことに、
僕は、
ただ うれしかった。
あの時の記憶が、
思い出され
涙の君と
笑顔の君に
すこし
嬉し涙が、溢れ出た。
スタッフの方も
気を使って
そっとしていてくれた。
僕は、ただ・・・瞳をとじた。