[短編] 題名のない出逢い
19話 春
あれから月日は、経ち。
さくらが、舞う季節に入ろうとしていた。
僕は、空を
見上げた。
「もう雪は、降らないのだろうか。」
僕は、春が来るを
駅のホームで
待っていた。
そう、埋められない現実に
逃げるかのように
それとも
君から
逃げるかのように、
ただ 春が来るのを
待っていた。
ちょうど2005年04月01日の夜だった。