[短編] 題名のない出逢い
27話 「惚れた方」
4月6日
運命の日が、
やってきた。
外は、あいにくの
大雨だった・・・・・
僕は、
タクシーを拾った。
大雨が降る外をタクシーの窓越しから眺めた。
晴天を感じさせない
何か、僕の心を
映しているかのような
感じだった。
人は、
惚れた方が
負けかもしれない。
惚れた方が、
辛い思いをして
思い出を
悲しみの涙に変えて
別れなければいけない。
人は、大事な思い出を
忘れて行く生き物なんだ。
そんな、思いを
思い出に
照らし合わせ
僕は、渋滞の
タクシーの中で叫んでいた。