拝啓‥先生へ


『遅くなった。ゴメン』

「大丈夫」

『はい、乗って』

「ありがと」



貴方の隣にいると落ち着く

やっぱり好きだよ

貴方じゃないとダメなんだよ



『元気ないな。ジュースでも飲む?』

「いや、大丈夫」

『大谷と何かあった?』

「…佐々木って意外と優しいよね」

『意外とか失礼な(笑)俺はいつも優しいよ』

「大谷に振られた」

『うん』

「大谷には悪い事してしまったって思うけど…やっぱ好きなんよ…諦めるとか出来んし、傍におりたいんよ」

『…俺さきが思う程良い奴じゃないよ?』

「…?…」

『大谷みたいに、学校でイチャつけんし、学校の外でも滅多に会えん』

「…いいよ」

『誰にも付き合っとるの言えんよ?』

「それでもいい」

『…本間に?』

「…うん…」

『分かった!!』

「…えっ?」

『絶対誰にも言うなよ?』

「うん!!やばい、ちょー嬉しいんですけど」

『そんな喜ぶ?』

「かなりね」

『じゃー俺も素直に喜ぼうかな』

「ねーねー」

『ん?』

「ノドかわいた」

『はっ?』

「のーどーかーわーいーたー」
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