拝啓‥先生へ


私の掃除場所は生徒玄関

いつもの様にホウキを持ってウロウロ


『おい、さき!最後ぐらいちゃんと掃除しろよー』

「最後じゃけーあえていつも通り掃除した方がよくない?(笑)」

『何だよ、その考え(笑)』

「ステキな考えじゃん(笑)」

『どこがステキなんだよ』


今日で貴方と同じ場所で掃除するのも最後だね

寂しいな



『さきホウキ貸して』

「何でですかー?」

『お前は雑巾しろ。ホウキだと遊んでばっかだし』

「ハイハイ。んじゃ雑巾取ってくるー」


保健室に雑巾を取りに行った


少しだけサボるつもりが

結局掃除時間が終わった。

それでも私は話続けいつの間にか、保健室の外が静かになった

それにも気付かない私はずーっと保健室の先生と話していた


「あ!もうこんな時間じゃん!」

30分ぐらい話し込んでいたのに気付き急いで教室に戻ろうとした

すると生徒玄関の所に飾ってある作品をあの人が見ていた


『何で最後の掃除サボるかなー(笑)』

「ゴメンなさい」

『もう皆帰ったぞ』

「そっか」


私はその人の隣にしゃがみ

いろんな生徒の作品を一緒に見ていた
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