海,テトラポッド,そして花火。
「うるっせぇよ,道の真ん中で。
さすがオバサンだな。」


創佑…。
気づいてよ。
あの大学デビューの彼は,あの人と同じクラスだよ。


無言で,私とサツキは創佑を睨むと,創佑は私と彼を見比べた。

「おい,まさか…。
佐倉ってホントついてないのな。
ドンマイ。
三浦,行こうぜ。



「リンコ,関係ないんでしょ!
行くよ!!」


早速帰りたくなったけど,関係ないと言ってしまった手前,行かない訳には行かず,創佑に引きずられるように私は店に入ったのだった。
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