海,テトラポッド,そして花火。
「お母さん,メロ・メロのケーキが食べたいなぁ~~。」

お母さんは笑顔で創佑にそう言い,創佑も笑顔で頷いた。


「というわけで,佐倉。
メロ・メロ行くぞ。」


何かここではだめな話があるんだろう。

―だいたい何のことはわかるけれど。


私は部屋に戻って鞄を取り,笑顔のお母さんに見送られて,創佑と家を出た。
< 34 / 55 >

この作品をシェア

pagetop