海,テトラポッド,そして花火。
メロ・メロ―メロン・ド・メロンは,駅裏にある,昔からある喫茶店。

ファミレスがないこの街では,いつも高校時代は,サツキ・ミナ・創佑で色々な話をしていた。


「話ってなに?」


「…着いてからゆっくり話すよ。
佐倉に謝らなきゃいけないから,好きなもの頼みな。」



確実にあの人の話だ。


私の家から駅までは歩いて30分。


車の免許を持っていない私達の,駅へ行くための唯一の手段のバスは2時間に1本しかなくて,時間が合わなかった。


私達はただもくもくと歩いた。
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