海,テトラポッド,そして花火。
「佐倉,行くんだ。」

創佑はアイスコーヒーの氷をストローでつつきながら言った。

「うん。
そう考えてる。
またすっぽかしたら,なにが待ってるかわかんないし。
正直,私…私が,三上さんに逢いたいのかもしれない。」

「そっか…。」

2人で俯いた。


――バンッ


「ちょおっとおー!
2人でなにやってんの!
12時になっても来ないし,携帯つながんないし!
そしたらやっぱここにいたぁー!」

あ…サツキ。
忘れてた。

そんな肩揺らしたら創佑の首がもげるよ。

「み…三浦さん…ごめ…」
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