海,テトラポッド,そして花火。
「サツキ,落ち着いてよ。
ごめん。
ちょっとあの人のことで,創佑におごらしてたの。」


「創佑がなんかやらかしたの?」


頷く私。


「そぉかあ~!
じゃああたしにもなんかおごんなさい!
てかうちらのごはん代出しなさい!!」


「……。」


かわいそうに,創佑。

創佑はサツキにも逆らえないから…。

どんまいだよ。


「じゃあ,いこっか。
マスター,ごちそうさま~。
また来るね。」


マスターは,読んでいた新聞から目を離しておう,と言って軽く手を挙げた。
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