黄昏の宇宙(そら)
「主任。問題と言う単語の意味を深く
理解できたと思います。しかし、その
溝を埋めるには余りにも時間と人員が
足りないのでは無いでしょうか。問題
というのが理想との差という事は理解
出来ます。しかし、何と言いますか、
溝が深すぎると言いますか何と言いま
すか…」
作戦主任は穏やかな表情で答えた。
「知っているよ。溝の深さなど。しか
し、その溝に底が無い訳では無い。必
ず埋める事が出来る。それを行う為に
現れたのがレーダースと言われている
君達が現れた理由では無いのかね?」
作戦司令はゆっくりと部屋の前の方に
歩を進め、演題の置いてある場所迄歩
を進めた。