黄昏の宇宙(そら)

ただ、3倍程度の重さは、条件ぎりぎ
りの値では無いかと思われた。
イーグルは、その星の意識に心の耳を
傍立てた。


「無いよ、無いよ…食べ物が無いよ…」


イーグルの耳のには小さな呟きが聞こ
えた。


「無いよ、無いよ、何か食べたいよ…」


イーグルはその声の方向に意識を集中
した。


其処には小さな虫の様な生き物がたく
さんの足を器用に使って這い廻ってい
た。


彼は、食べ物が無くて困っている様だ
った。


彼は、どうやら地面に生えて居る苔の
様な物を主食に生きているらしかった。


イーグルはその生き物の近くをゆっくり
と見渡してみた。


そこは水が少ない惑星らしく、背の高い
植物は見当たらない。


何とか苔の様な植物を見つけると、彼
に近くに食べ物が有る事を知らせてや
った。



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