黄昏の宇宙(そら)
雰囲気から察するに、彼女も呼び出さ
れた一人らしい。


「さて、二人揃った処で仕事の話だが、
今度、もう何人かレーダースを集めて
共同の探査作業を行う計画を進行中な
のだそうだ」


その上司の口調から察して彼も、それ
程詳しく計画の全容を聞いて居ない様
だ。


取り合えず人員だけを確保するのが目
的で呼び出しを掛けたらしい。


「要するに、レーダースによる探査作
業が、余り、芳しくないのでね。
いや、君達を攻めて居る訳では無い。
それほどこの仕事が難しく、かつ重要
なものだという事だ。」


その話を聞いた彼女は、ゆっくりと口
を開いた。


「何人位、集まる予定なんですか?」


「いまの処の計画では10人以上のチ
ームで進める予定らしいが、計画実行
までに、このステーションに全員を集
められるかどうか、微妙な所だ。決ま
り次第連絡するが、それまで、こうい
う計画が有る事を知っておいてほしい」

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