黄昏の宇宙(そら)
「自分の探査能力が最大になる様に準
備しておけという事ですね?」


「そういう事だ。イーグルもな」


「分かりました。全力を尽くします」


レーダースが二桁の人数で集まるのは
異例の事だった。


何時もは一人で宇宙に意思を飛ばし続
ける彼等にとって複数での作業には、
事前の話し合いも必要だろうし、個々
の能力も最大になる様に体調も整えて
おく必要が有る。


「そういう訳だ。以上、解散して宜し
い」


ミールとイーグルは上司のオフィスを
無言で退出した。


「宜しく…と、言いたいけど、レーダ
ースはあくまで個人プレイが基本。皆
と意思が同期出来るかどうかはやって
みないと分からない。イーグルも理解
してるでしょ?」


イーグルは首を小さく頷きそれを肯定
する。


しかし、仲間が集まる事には少し高揚
した気分に成ってくるのを感じた。
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