黄昏の宇宙(そら)
「ああ、確かに、自力で航行する宇宙
船は、太陽系付近を行き帰するだけだ」


「それは、諦めたって事じゃないのかい
?」


「そう…なんだろうか?方法論の問題じ
ゃないのかな。」


「僕達は違う、必ず自分の力で見つける
よ。宇宙空間を自由に行き帰出来る方法
を。その為に、星一眼となって研究を続
けて居る」


おそらく、彼等の様に骨の有る考えをし
た時期も地球に有ったに違いない。


今は、人口減少で、新規に技術開発する
範囲も限定されてしまっている。


だからレーダースの出番なのだ。


「君達は、技術開発に成功したらどうす
るつもりだい?」


彼の声が急に沈んだ。


「…残念ながら、星自体の寿命は、もう
それ程長く無いんだ。だから、自分達が
生きて行ける惑星を見つけて移住するつ
もりだ」
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