黄昏の宇宙(そら)
「おそらく、君の言う通り、僕は幸せ
なんだろう。そうでなければ他人の幸
せを祈ったりする余裕が無いと思うか
ら…」


コンタクトした人物は少し考えてから、
明るく答えた。


「それ、それだよ。幸せに思う余裕
が有る人が僕達を包んでくれるんだ」


「他人が幸せで自分だけが不幸だとは
思わないのかい、それ程、心をすり減
らしてしまっているのに」


「だから、言ったじゃ無いか。幸せな人
が居ないと、自分も幸せに成れないし、
心をすり減らしてしまうって。僕達は幸
せな人達に支えられている…あ、これは
皮肉じゃ無くて、心からそう思って言っ
ている事だよ。」
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