黄昏の宇宙(そら)
上官は驚いた顔をして更に質問を続け
た。


「コンタクトの記録を見たが、これは
コンタクトに値しないとは言え無い意
志の集合体では無かったのかね?いや、
地球にとって重要なコンタクトでは無
かったのかね。」


ミールはゆっくりと立ち上がった。


「私がコンタクトしたのは宇宙です。自
然の源です。しかし、その意思は地球人
の未熟さを指摘しました。我々はもう少
し成長する必要が有ります。」


「成長する必要?十分成熟しているでは無
いか、政治的にも文化的にも社会的にも。
だから、この様な、大規模な宇宙ステーシ
ョンですら打ち上げる事が出来る」


「それは、地球人類が本気で思った事でし
ょうか?宇宙の意思は言いました。個人の
利害が絡んでいる部分が有ると」
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