黄昏の宇宙(そら)
「主任、作戦を終了するとは、どうい
う事ですか?」
「そうです。この探査を言い出したの
は地球連合の意思なのでしょう?なら
ば、結果がどうあれ最後まで作戦を遂
行するべきではありませんか?」
室内は騒然とした雰囲気に包まれた。
皆、主任の決定に納得出来ない様だった。
「諸君、聞いて欲しい。」
作戦主任が再度口を開いた。
「今、ミールから報告が有った通り、宇
宙は地球人を、未だ受け入れる気は無い
らしい。いや、もっと言ってしまえば文
明が滅びても体制に影響は無いと考えて
居る節が有る。」
室内が又ざわめいた。