＊恋道＊ ｷﾐﾄ ｱﾙｲﾀ ﾐﾁ

「うんっ♪　大学生に見えた～～？」

彼女が、ガラにもなくウインクをしながら言う。
「いいえ、中学生に見えました。」
俺が正直に言う。
「なっちょっと何よソレ！」


彼女がキィキィとどなりながら言う。




今時の女子高生って、みんなこんな感じなのだろうか。
こんなんじゃ、世の男子校生は苦労していることだろう。

「ん、ハイハイ。まァいいとして、オマエ。」
「オマエって言ったぁ！　私はハルだって言ってんでしょーがっ」

「っなっ…いきなり呼び捨てってできるワケないだろ！　恥ずかしいとか考えないのかオマエは～」
俺が頬をかきながら言った。


…また言った…とくちもごるように呟くと彼女はもじもじとして頬をふくらませた。