*恋道* キミト アルイタ ミチ


「………」
俺は少し言い過ぎたかとか思いながらも、やはり口に出すことはできず、
話を元にもどした。


「オマエはさ、アパート追い出されたって大丈夫なワケ?」
「あっそうだ! どうしよ…住むトコ確保しなきゃ。でもお金がナイし…
私一人ぐらしなんだよね~」
彼女が頭をかいて言う。



「ん~じゃあまず、バイトして金ためたら? 学費とかもいるだろうし。
俺もバイト探してるんだ。家賃払わなきゃだし、学費もあるし。

親からの仕送りとバイトでなんとかいくつもり。」



「そっか~私もそうしようかな。」
彼女が顎に指をあてて言う。




「俺、今日バイト探しに行くんだけど、一緒、来るか?」
俺がなぜか緊張しながら言う。




< 12 / 13 >

この作品をシェア

pagetop