*恋道* キミト アルイタ ミチ
相手もそう思ったのだろうか。
その『相手』と目が合う。

長くて薄い栗色の髪。
パッチリとした漆黒の瞳。


美少女。

「きゃああああ!」
「でええええ!!??」
俺は思いっきり布団から飛び起きるとそのままズッこけて壁で頭を打った。

「いってて…」
俺が頭をさすりながら再び向き合うと、やはり美少女がこちらを見ている。



先ほどとは違って、怪訝そうな表情をしているが。



「誰なのあんたっ私の部屋からでてってよ~~!」
美少女が手足を振り回して暴れる。


「っちょっ静かに!」
俺が美少女の上に覆い被さって口を押さえる。







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