*恋道* キミト アルイタ ミチ
「ちょっちょっとカッコイイからって調子にのんないでよね!」
彼女は突然そんなことを叫んで俺をにらんできた。


「…あと、のいて。」
彼女が目をそらして言う。

俺は、彼女を押し倒したままだったのだ。



「あっ、ごめんっ。」
俺が跳ねのくと彼女はゆっくり起きあがりながら言った。


「うんん、私こそごめんね。私おとといまでココで住んでた者です…。」
「へ?」
俺がキョトンとして彼女を見つめる。



「私バイトクビになって家賃払えなくなって、追い出されてたの忘れてかえってきちゃってたの。」
彼女がゴメンッと手を合わせて言う。



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