--tear--
初めての恋
出会い
「澪!おはよ~!」
大好きな親友の真衣。
小学生の頃からの親友。
中学生になった今でも、毎日一緒にいる。
「昨日ね、秀也からメール着たんだぁ!」
嬉しそうに話す真衣。
真衣には今、大好きな人がいる。
_福部秀也。
同じ学年の子。
極度の野球馬鹿。
真衣は小学生の頃から片思いで、もうすぐ1年が経つ。
あたしも一応知っているけど、顔見知りではない。
「澪はまだ好きな人いないの~?」
「いるわけないでしょ~。」
あたしは好きな人がいない。
真衣とは真逆で恋に積極的なタイプではない。
性格重視なのか、なかなか好きな子ができない。
「まったく~、早く作りなさいっ!」
真衣は頬を膨らまして言った。
「はいはい。」
あたしはいつも適当に受け流す。
「もぉ~本気で言ってるのに~。」