あの頃は美穂がいて
お葬式に出なければ、美穂の死を実感しなくてすむ。ずっとずっと、どこかで元気に生きていてくれると信じ込める。


私は弱かった。事実を正面から受け止めるのが、どうしてもできなかったのだ。
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