白い天井~恋愛依存症候群~
「自分が世の中とつながってるってことを感じられない。……しかも困ったことにプライドが高い。
それを両方満足させるには~」


自分のことのように淡々と分析するハルコ。
彼女もまた、そんな理由で彼氏をかえ続けているのだろうか。


「都合のイイ、バカな女を自分のペットのように弄ぶ。呼びつけて、貢がせて……」


ごく、当たり前。


そんな言い方に、アタシは胃がぐっと重くなるのを感じた。


アタシも、そんな女の一人?


不安が、じんわり胸に広がる。


ハルコが考えてるような男じゃない。
アタシはユウヤを信じたい。


刃向かう思いは、声にならないほど、弱々しいものだった。

< 114 / 254 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop