白い天井~恋愛依存症候群~
まさか。

なんで!?


照明を控えた店内に、あるはずのない、見慣れた顔。

酔いが一気に、覚めた気がする。


「あら~?こんばんは~。ウワサの彼氏~?」


仰天するアタシをヨソに、ハルコが手をヒラヒラさせて挨拶する。


「こんばんは」


ユウヤは薄いベージュのジャケットをはおり、ニンマリとそこに立っていた。

悪気のない、したり顔。


「……え、なんで?」


ぽかんと見つめることしか、できない。


「え~?チサがここで飲んでるってメールくれたんじゃん。だから来ただけ。
でもココ、わかりにくい」


確かに、メールは入れたけど。


まさか……そんな……。

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