白い天井~恋愛依存症候群~
「ハルコさん、でしょ?」


あ然とするアタシを軽くあしらい、ユウヤは隣の椅子に腰をおろす。
置いておいたアタシのバックは、背中でペシャンとつぶされた。


「チサと同じ学科?」


「じゃなくて~」


楽しそうに会話する二人に、なぜか苛立ちが募った。


「ってか、本ト、何しに来たの?」


あり得ない思いで、強引に話しに割り込んだ。

ユウヤはちゃっかりビールをオーダーして、アタシの箸で机の料理を食べている。


「え?チサのお迎え。なんか楽しそうだったから。
……怒ってる?迷惑だった?」


悪びれずに言いかけて、突然、小さな子どものような顔をする。

困ったことに、アタシは、その、子犬のような表情に弱かった。


「そんなこと……ないけど」
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