白い天井~恋愛依存症候群~
「……え?イイけど…………?」


歯切れの悪い、ハルコらしくない、喋り方。

どうしたんだろう。

今日のハルコ、なんか、変。


探し出した定期券は、使い勝手を考え、駅まで行けるように買ってある。
家に帰るのは、ひとまず、後だ。


「なんかあった?」


急に心配が湧いてくる。


「……ちょっと、ね。あとで話す」


ぎこちない、笑顔。

思い当たること何かあったかな……。


アタシは記憶を必死で辿った。
今日これまでの話題、内容……。ハルコの、様子。


……もしかして。


妙だったのは、ユウヤの友達の話しの時だけ。


その男につきまとわれてるとか?

さもなければ、彼氏にそいつとの関係を疑われている?


思い返してみれば、ハルコは今日、彼氏の話しをしていない。
いつだって、放っておいてもノロケるハルコが……。


喧嘩でも、した、かな?
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