白い天井~恋愛依存症候群~
「なんかさ~、この唐揚げ、しょっぱいよね~?」


なかなか本題に入る気配はなく、ハルコは料理の話しばかりしている。
味付けがどうだ、とか、何が好物だ、とか。

店内はいつの間にか人で溢れ、あちこちから笑い声や矯声が押し寄せてくる。

これだけうるさければここでどんな話しをしていようが、誰一人、気にしない。


「焼酎梅割で~」


アタシが一杯目を飲み終わらぬうちに、3杯目を注文する。アタシが抑えてるせいもあるけれど、明らかに今日のハルコはペースが早かった。


「大丈夫なの?」


帰り道が心配になる。


「……うん」


と、突然、ハルコが下を向き、肩を震わせ始めた。
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