白い天井~恋愛依存症候群~
空っぽになった頭に、たどたどしいハルコの声がこだまする。


「黙って、ろっ……て言わ……たんだ、ど……チサ、は……友っ、達だ、から」


…………友達……?

わかってて、友達の彼氏と寝られるものなの?



呆けたアタシの中に、少しずつ、少しずつどす黒い感情が溜まっていく。

冗談だとは思えなかった。


なんで?


なおも、堰を切ったハルコは止まらない。


ユウヤからメールが来て、会うようになったこと。
自分と似ている感じがして、急速に親しくなったこと。


だけど、アタシの耳には半分しか入ってこない。



さっき「かわいそう」って言った?
アタシが「かわいそう」だから、隠しきれずに話してるの?


何、それ……。

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