白い天井~恋愛依存症候群~
どうしてよいのか、わからなかった。

怒るべきか、泣くべきかさえも。


アタシは、ほぼ無意識で携帯を出し、きつく握りしめていた。
ユウヤと繋がる、携帯電話を。


「で、もっ……やっぱ、り」


ハルコは今や大号泣の域に達している。

アタシの顔を見ないのは罪悪感の表れなのだろうが、その妙にしおらしい態度が余計、腹立たしく思える。

打ちひしがれた姿はまるで、アタシからひどいことを言われて傷ついているように見えた。


誰が悪いの!?


錯覚が襲う。


アタシが、ハルコを邪魔しているの?

だって、あんなに泣いて辛そうで……。

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