白い天井~恋愛依存症候群~
もう一度同じ場所に刃を擦り当てると、痛みで頭が熱くなった。
できた傷は、横にたった、数センチ。
浮き出た静脈を横切るように、真っ直ぐ、浅い線が走った。
それでも、周りを指でぐっと圧すと、ぷっくり真っ赤な滴ができる。
絵の具のような、きれいな濃い赤。
アタシは、洗面器にお湯を汲み、その中にそっと、手首をつけた。
リボンのように、ゆらゆらと赤い帯が漂い、溶ける。
それは、ある種、幻想的で、魅惑的な光景だった。
上向きに沈めた傷口からは、尽きることなく滲み出る。
湯を染めるほどの勢いはなく、静かに尾を引き、消えていく。
生きてる。
アタシは再び、強く感じた。
できた傷は、横にたった、数センチ。
浮き出た静脈を横切るように、真っ直ぐ、浅い線が走った。
それでも、周りを指でぐっと圧すと、ぷっくり真っ赤な滴ができる。
絵の具のような、きれいな濃い赤。
アタシは、洗面器にお湯を汲み、その中にそっと、手首をつけた。
リボンのように、ゆらゆらと赤い帯が漂い、溶ける。
それは、ある種、幻想的で、魅惑的な光景だった。
上向きに沈めた傷口からは、尽きることなく滲み出る。
湯を染めるほどの勢いはなく、静かに尾を引き、消えていく。
生きてる。
アタシは再び、強く感じた。