白い天井~恋愛依存症候群~
こういうタイプは、あんまりじろじろ見ない方がイイんだろうな。


アタシは首の向きを正面のイルミネーションに向けたまま、目だけで騒音の主を見た。


瞬間。

全身が凍りつく。


……まさか。


眩しいライトを灯したまま唸りをあげているバイク。

後部の二人乗り用シートから降り立ったのは、ハルコだった。

ハーフのヘルメットを外す姿。見間違えるはずが、ない。


久しぶりの登校は、ハルコと会うことを覚悟してきた。
なのに、今日は一度も、校内では影さえ、見かけなかった。

……それも、そのはず。




………………ユウヤ……。

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