白い天井~恋愛依存症候群~
「大丈夫?」


感情はほとんど、こもっていない。


心配してないなら、そんな言葉かけなきゃイイのに。


「……チサも……デキちゃったわけじゃ、ないよね?」


介抱にくるでもなく、ベッドの上から淡々と問いかける。


「……ふざけたこと言わないで」


つわりだなんて軽口をたたける状況じゃないのに。


でも…………え?


チサ、も?


「そっか。ならイイけど。
ハルコがさ、産むって言うんだ」


産む?何を?


「オレが愛してるのは…………。
どうすればイイ?」


臭いゴミ箱を抱えたまま、呆然とユウヤを仰ぎ見る。
喉の痛みも、酸っぱさも、忘れてしまった。


「……ヤだよ、オレ。ハルコみたいな……一緒になんていられない…………。
助けて」


次第に、ユウヤの目から涙が流れる。

自分のことを棚に上げて。

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