白い天井~恋愛依存症候群~
でも、もし万が一、ユウヤがアタシに恋愛感情をもったとしても。

絶対、彼女には、なれないから。だから、釘を刺しておく。

ユウヤの役に立ってあげたいとは思う。だけど。


一度振られたとは言え、彼と完全に別れたわけじゃないし、だいたい、情緒不安定なユウヤはアタシには荷が重すぎる。

メールして、たまに電話で話して。
そんな関係が、精一杯。


『今日、会えない?』


ユウヤとのメールの隙間をぬって、彼にそう、メールを送った。

あの大変な日以来、会っていない。
たまにメールをくれるようにはなったものの、年上の彼は就職活動が忙しくて、なかなか、時間がとれないらしい。


『3コマの実験、めんどーだからさぼろうかな~』


そんなユウヤからのメールに続いて、


『いいよ。7時にいつものカフェにいて』


絵文字も何もない、見慣れた簡素な文体が表示された。
鼓動が高鳴る。


やりなおせるかもしれない。


そんな期待に胸が踊った。
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