白い天井~恋愛依存症候群~
「ユウヤ?
あ……元気かなぁと思って」


「悪いんだけど今忙しいからあとでね」


プッ……ツーツー


つながったことに驚いてしどろもどろになっていたところに早口でまくしたてられ、アタシは、切れてしまった携帯を唖然と見つめた。

今の短い通話が頭の中で、壊れたプレーヤーみたいにぐるぐる回る。


何、あれ。


たぶん、どこかにぎやかな場所。
後ろからは、大勢の女の笑い声が聞こえてきた。


心配したぶん、なんだか無性に腹が立つ。


何、この扱い。


まるで、邪魔するなとでも言うかのような。
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