白い天井~恋愛依存症候群~
ユウヤ、だ。
「……もしもし」
「今どこ~?」
今度は早口ではない、いつもの口調。
後ろの騒音も、ない。
「街、だけど……」
「ふ~ん。じゃ、あと20分はかかる?」
やっぱり話しが見えない。
「あ、チサさぁ、途中でビール買ってきてよ。忘れちゃってさ」
薄々、そんな気はしていたけれど。
……アタシが、行くの?
ユウヤの部屋に?
今から?
「ごめん…………アタシ、用事あるんだけど……」
待ち合わせまでは、あと20分。
どんな誤解があるのかわからないけれど、もう時間が、ない。
このややこしい話を万が一にも彼には聞かれたくなくて、アタシはカフェに入るのを一旦あきらめた。
店の見える、騒音の少ない路地を折れると、路上の壁に寄り添うように立ち、ソワソワと告げる。
「突然そんなこと言われたって、困るよ」
「……もしもし」
「今どこ~?」
今度は早口ではない、いつもの口調。
後ろの騒音も、ない。
「街、だけど……」
「ふ~ん。じゃ、あと20分はかかる?」
やっぱり話しが見えない。
「あ、チサさぁ、途中でビール買ってきてよ。忘れちゃってさ」
薄々、そんな気はしていたけれど。
……アタシが、行くの?
ユウヤの部屋に?
今から?
「ごめん…………アタシ、用事あるんだけど……」
待ち合わせまでは、あと20分。
どんな誤解があるのかわからないけれど、もう時間が、ない。
このややこしい話を万が一にも彼には聞かれたくなくて、アタシはカフェに入るのを一旦あきらめた。
店の見える、騒音の少ない路地を折れると、路上の壁に寄り添うように立ち、ソワソワと告げる。
「突然そんなこと言われたって、困るよ」