白い天井~恋愛依存症候群~
「…………ごめん、今日はホント、無理なの」


ほだされちゃいけない。
意を決して、きちんと断らなければ。
アタシと、彼の未来のために。


「……そう。
どうせオレなんか、どうだってイイよね」


途端に、無表情になる声。


「なんの用だか知らないけどさ。大事なんでしょ?頑張ってね」


ガッシャーンッ


吐き捨てるように言ったユウヤの後ろから、陶器が割れるような音が耳をつんざく。


「あっ、ちょっ!」

待って。


言う前に、プツリ、電話は切れた。

胸騒ぎに、慌てて着歴をたどる。


ブチッ


一度目は、呼び出し音が鳴る前に切られた。
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