白い天井~恋愛依存症候群~
「……バイク乗ってる?」


他大学とのサークル交流のコンパで隣に座った、色黒の男の子。


「覚えててくれたんだ~?嬉しいな~。やっぱ優しいね」


アタシの記憶はぬけ落ちているけれど、どうやら、酔ったアタシは、同じく酔っぱらいのユウヤに、膝枕をしてやったらしい。
コンパの次の日、友だちに教えられて、覚えのないアタシは絶句した。


「今、話してて大丈夫?」


気乗りしないだけで、別に断る理由もない。
ダラダラと歩きながら、適当にしゃべることにした。


アタシ、ふられた直後なのに、別の男と普通に話してる……。


そんな自分に、嫌悪を感じた。
でも。
意外と気が紛れて、イイかもしれない。


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