白い天井~恋愛依存症候群~
自分に言い聞かす。

ソファーに落ち着く気にはなれず、アタシは入り口近くに立ったまま、部屋をあちこち見回した。


以前来た時とほとんど変わらない。無駄なものの、ほとんどない部屋。


……あれ?


違和感に、アタシはテレビの横、ちょこんと置かれた水色の小瓶を手に取った。

こんなもの、前にはなかった。


香水?


持ち上げてみると、軽いプラスチックの容器だとわかる。


これって……。
もしかして、除光液?


なんでユウヤが。

マニキュアを使う女が来ていた、ということだろうか。

中身は、いくらか使ったらしく、減っていた。


「ちさ……。も、だめ」

やっと治まったユウヤが、這うようにソファーに座る。

アタシは除光液を元の場所に置いて、ユウヤに寄り添った。
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